2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

王座戦最終局第12譜(今日も私は)

第12譜、最終譜です。タイトル戦を実行するのにはこんなに大変ということが今回本当にわかりました。このような機会をくださって、関係者のみなさまには本当に感謝しております。 第11譜はこちら 『脱線気味の話』 対局後の打ち上げで、羽生さんの隣に座って…

王座戦最終局第11譜(楽しむ)

第11譜です。本文中にある西遊会なのですが、なんと明日!岡山県倉敷市で開催するみたいです。詳細は西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) | TwitterこちらのTwitterアカウントへ、まだギリギリ間に合うみたいです。(2014/11/29 19:30現在) 前回は羽生さんがリス…

王座戦最終局第10譜(リスク)

第10譜です。伝説の▲91銀の場面です。この局面付近、控室も形勢判断がほとんどできてない状態で、Ponanzaもあまり正しく局面判断ができなてない感じでした。 第9譜はこちら 第11譜はこちら

王座戦最終局第9譜(嗅覚)

第9譜です。コンピュータと違う人間の能力について触れてます。本編にでている永瀬六段は電王戦FINAL出場棋士の一人ですよー。この辺り、永瀬六段が控室でまるで子供のように楽しそうに継ぎ盤を動かしていました。 第8譜はこちら 第10譜はこちら

王座戦最終局第8譜(確認する力)

第8譜です。強くなることはどういうことかが論じています。この議論は格闘ゲームで有名なウメハラさんの影響をものすごく受けているので、もし興味のある方がいたらこの本をどうぞー。Kindle版もありますよ。 勝ち続ける意志力 (小学館101新書) 作者: 梅原大…

王座戦最終局第7譜(ポテンシャル)

第7譜です。紙面の中でプロ棋士のレーティングについての考察をしている論文はYSSの作者山下宏さんが書いたもので、このページからダウンロードできます。 観戦記のこの回ははっきり形勢判断をするために、遠山五段にかなり長い時間付き合ってもらいました。…

王座戦最終局第6譜(素潜り対決)

第6譜です。形勢は長い長い均衡の末に羽生王座が有利になってきました。悪形だった▲26銀や▲25桂がみごとに捌けてしまいました。正直このまま豊島七段が押し切るのかと思っていたのでかなりびっくりしていたことを覚えています。やはりこの将棋封じ手にして二…

王座戦最終局第5譜(将棋の深さ)

第5譜です。とうとう後手は振り飛車(?)にすることに成功しました。観戦記ではここまで比較的さらっと進んでいるのですが、実際は対局開始から12時間近くかかって辿り着いてます。実に色々分岐点はありました。そういう大変さをもっともっと観戦記の中で伝え…

王座戦最終局第4譜(羽生の上達法)

第4譜です。解説では触れてませんが、現代将棋っぽい視点でいうと最近▲24歩+△22歩みたいな飛車先の歩が凹んだ形が最近の将棋で増えてきた様に見えます。(もちろんコンピュータ将棋でも)この形は後手からみてそれほどいい形ではないですが、思われていたより…

王座戦最終局第3譜(コンピュータの影響)

第3譜です。序盤は羽生さんはゆったりとした感じで指していたのですが、この辺りから真剣な眼差しになってきたように見えました。控室では▲76歩をいつのタイミングで取ればいいのかをずっと話してました。 第2譜はこちら 第4譜はこちら

王座戦最終局第2譜(新しい横歩取り)

王座戦第2譜です。この将棋はプロ将棋の横歩取りの最先端で私はまったくこの形を知らなかったのですが、当日解説の遠山五段が二時間くらいかけて丁寧に教えてくれました。香川女流王将が早くから控室にきていたのが印象的でした。(当日は確か女流王将を防衛…

王座戦最終局第1譜(神に挑む少年)

第62期将棋王座戦最終局の観戦記を私が光栄にも書かせていただきました。日経新聞に載った記事をWEBにも上げたいとお願いした所、今回だけは特別にこのブログに載せても良いとのことでした。お言葉に甘えて今日から12日間連続で観戦記を載せたいと思います。…

クラウドファンディング、今回は諦めます。

11月3日(月・祝)に電王トーナメントがあり、新進気鋭のプログラムAWAKEが優勝しました。Ponanzaは残念ながら準優勝でした。 以前記事に書いたように、今回の電王トーナメントで優勝したら羽生名人と戦うためのクラウドファンディングをやるつもりでした。 羽…