2014-01-01から1年間の記事一覧
明日(2014/04/05)小田原城で森下卓九段とツツカナと第3回電王戦第4局が始まる。人類側は勝ち越しに望みをつなぐには一敗もできない状態が続いている。今日は二人(?)の背景について説明しよう。 森下卓九段と言えば、森下システムである。第1図を見て…
本記事は以前、私が将棋倶楽部24のコラムで書かせていた内容を若干修正して転載してます。なお転載に関しては日本将棋連盟様から許可を頂いております。 ■ 将棋とコンピュータ 電王:山本一成 はじめまして皆様、私はPonanzaという将棋プログラムを作成して…
前回は将棋におけるNull Move Pruningのお話をしました。今回はNull Move、つまりはパスをするということが将棋においてどんな性質がある手なのか考えてみましょう。 「将棋のほとんどの手は悪手である」羽生さんが言っていたとされてます。将棋は初期局面で…
4/6(日)に大阪のドスパラなんば店で電王ponanzaに勝てたらノートパソコンをプレゼントという企画をします。さらに番組最後に特別ゲスト有名アマ強豪二名も参戦予定です。ぜひ見てください
今日は将棋プログラムの探索について少し書いてます。将棋プログラムは探索と評価という両輪が補完しあって動いています。探索というのは人間でいう読みと同じような操作です。また評価は人間でいう形勢判断に近いものです。少しくらい評価にダメな部分があ…
このブログは電王戦をより楽しんで頂くための一助となればと思い書き始めました。なにか意見などありましたら、twitterで声をかけてください。今日もよくある誤解について解説していきたいと思います。 ■ よくある誤解将棋の名人を倒したら、次は完全解析? …
3月29日、大阪あべのハルカスで第3回電王戦第3局、豊島七段と将棋プログラムYSSの対戦が行われた。人類側の2連敗で迎えて本局、ここで勝たなければ人類の負け越しが決まってしまう。対局に先立って豊島七段のプレッシャーはいかばかりであっただろうか…
菅井五段と習甦の対戦から一週間息つく暇もなく、2014年3月22日両国国技館で、電王戦第2局佐藤紳哉六段とやねうら王の対戦が始まった。様々なゴタゴタがあったこの第二局なのだが、それはまた今度にしよう。今回は将棋の技術的な背景を解説していく。 先手や…
このコーナーはコンピュータ将棋によくある誤解を解消していくコーナーです。常日頃コンピュータ将棋はもろもろの誤解を受けているのでその点を少しでも解消できれば、とこのコーナーを作りました。 ■ よくある誤解コンピュータは定跡を覚えているから強い?…
2014年3月15日、電王戦第3局 ▲菅井竜也5段-△習甦の一戦が有明コロシアムで行われました。結果は前評判を裏切り習甦の勝利となりました。その試合についてコンピュータ開発者の視点から、観戦記を書いてみます。 図1 25手目 菅井五段が3八銀と美濃囲いを作…