王座戦観戦記
この間の王座戦の打ち上げで羽生さんと「国家間の戦争のかわりに将棋で決着つけることになったらどうしますか?もちろん負けたら占領されます」みたいな雑談をしてたら、「対戦相手と顔を見合わせ巧妙に千日手にします」って羽生さんは答えてた。 — 山本一成…
最後のオチはどうしても使いたかったんです。村山さんごめんなさい(T_T)
トップ論(?)とも言うべき内容です。勝ち続けることって大変なことですね。
そろそろこの観戦記も終盤に差し掛かってきました。この観戦記の連載が終わったら将棋倶楽部24に電王戦の本番マシンで参戦してみようと思っています。
人間とコンピュータについてです。ぜひこの対談記事も合わせて読んでみてください。
本譜▲71角も有力ですが▲53桂成とかあるのではないかと言われてました。
人間が将棋をどう考えているか。10年近くずっと考えてきたテーマの答えに近いものじゃないかなと思っています。
夏ごろに森下さんに誘われて、ツツカナの一丸さんと暑気払いしてました。とても楽しい飲み会でした!
本文に書いてあるとおり、△59角の場面では△39角▲38飛△37歩成(▲同金は△57角成がある)▲39飛△48と と一気に進む順ばかり控え室で研究しており、婉曲的な△59角が指された時、今まで研究が無駄になるので、ちょっぴり残念に思っていていました。
ゲラの段階で「藤井七冠時代の到来である」と書いたら、編集さんにマイルドな表現に直されてしまいました(笑)
挑戦者の佐藤天彦八段の心境を(自分で言うのもなんですが)うまく聞き出せたと思っています。王者と二番手の差なんて小さなものなんです。ただその小さな差がなかなか超えられないんです。
午前中のあたりですね。控室はまだ結構緩やかな感じでした。
第2譜です。羽生さんが道中の新幹線でほぼ2時間、かなりお話をしてくれたのは相当うれしいことでした。
皆さんお久しぶりです。 一ヶ月ほど前に日経新聞さまで観戦記を連載させてもらったのですが、その観戦記を去年度に引き続き特別にブログへの掲載許可をもらいました\(^o^)/これから14日間に渡って掲載してきます。よろしくお願いします。
第12譜、最終譜です。タイトル戦を実行するのにはこんなに大変ということが今回本当にわかりました。このような機会をくださって、関係者のみなさまには本当に感謝しております。 第11譜はこちら 『脱線気味の話』 対局後の打ち上げで、羽生さんの隣に座って…
第11譜です。本文中にある西遊会なのですが、なんと明日!岡山県倉敷市で開催するみたいです。詳細は西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) | TwitterこちらのTwitterアカウントへ、まだギリギリ間に合うみたいです。(2014/11/29 19:30現在) 前回は羽生さんがリス…
第10譜です。伝説の▲91銀の場面です。この局面付近、控室も形勢判断がほとんどできてない状態で、Ponanzaもあまり正しく局面判断ができなてない感じでした。 第9譜はこちら 第11譜はこちら
第9譜です。コンピュータと違う人間の能力について触れてます。本編にでている永瀬六段は電王戦FINAL出場棋士の一人ですよー。この辺り、永瀬六段が控室でまるで子供のように楽しそうに継ぎ盤を動かしていました。 第8譜はこちら 第10譜はこちら
第8譜です。強くなることはどういうことかが論じています。この議論は格闘ゲームで有名なウメハラさんの影響をものすごく受けているので、もし興味のある方がいたらこの本をどうぞー。Kindle版もありますよ。 勝ち続ける意志力 (小学館101新書) 作者: 梅原大…
第7譜です。紙面の中でプロ棋士のレーティングについての考察をしている論文はYSSの作者山下宏さんが書いたもので、このページからダウンロードできます。 観戦記のこの回ははっきり形勢判断をするために、遠山五段にかなり長い時間付き合ってもらいました。…
第6譜です。形勢は長い長い均衡の末に羽生王座が有利になってきました。悪形だった▲26銀や▲25桂がみごとに捌けてしまいました。正直このまま豊島七段が押し切るのかと思っていたのでかなりびっくりしていたことを覚えています。やはりこの将棋封じ手にして二…
第5譜です。とうとう後手は振り飛車(?)にすることに成功しました。観戦記ではここまで比較的さらっと進んでいるのですが、実際は対局開始から12時間近くかかって辿り着いてます。実に色々分岐点はありました。そういう大変さをもっともっと観戦記の中で伝え…
第4譜です。解説では触れてませんが、現代将棋っぽい視点でいうと最近▲24歩+△22歩みたいな飛車先の歩が凹んだ形が最近の将棋で増えてきた様に見えます。(もちろんコンピュータ将棋でも)この形は後手からみてそれほどいい形ではないですが、思われていたより…
第3譜です。序盤は羽生さんはゆったりとした感じで指していたのですが、この辺りから真剣な眼差しになってきたように見えました。控室では▲76歩をいつのタイミングで取ればいいのかをずっと話してました。 第2譜はこちら 第4譜はこちら
王座戦第2譜です。この将棋はプロ将棋の横歩取りの最先端で私はまったくこの形を知らなかったのですが、当日解説の遠山五段が二時間くらいかけて丁寧に教えてくれました。香川女流王将が早くから控室にきていたのが印象的でした。(当日は確か女流王将を防衛…
第62期将棋王座戦最終局の観戦記を私が光栄にも書かせていただきました。日経新聞に載った記事をWEBにも上げたいとお願いした所、今回だけは特別にこのブログに載せても良いとのことでした。お言葉に甘えて今日から12日間連続で観戦記を載せたいと思います。…