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電王戦2016 前夜

電王戦のテーマの一つは「将棋には自由はあるか?」というものです。今回はPonanzaの将棋をしょっちゅう見ている将棋ウォーズ運営チームの皆さんにPonanzaの創造性についてコメントをもらったので紹介してみます。 将棋ウォーズ棋譜(Eijim九段対2016Pona九段)…

将棋倶楽部24に参戦してみた 最終日

私は将棋が弱かった。いやそれは別によかった。しかし何より許せなかったのは真剣に将棋に打ち込めてないことだった。将棋の神は真剣に打ち込まない奴には微笑まない。大学時代の留年した時なのもかもが中途半端だった。勉強をする気もおこらず、将棋も適当…

将棋倶楽部24に参戦してみた 6日目

今日も今日とてPonanzaの面白かった棋譜の紹介です。 ・asakuraotomelove(R2909)さん戦 角換わり調の出だしから▲33角成に△同金と取った将棋、Ponanzaの謎囲いが完成しています。 ・sanpei kaneda(R2899)さん 乱戦調の出だしからPonanzaだけの指し手をいうと△…

将棋倶楽部24に参戦してみた 5日目

今日は自宅に飯島七段が来てくれたのでプロの解説を聞きながらのPonanzaの指し手を見てました。今日も面白かった棋譜を紹介します。 ・Ryougi Shiki(R3128)さん戦 Ponanzaらしい序盤で、飯島さんがアマの人に最も指し手はいけない手として教える▲78銀を指し…

将棋倶楽部24に参戦してみた 4日目

今日も棋譜紹介をしていきます。まずPonanzaは内容的に完敗していた将棋 ・Verdict(R2844)戦 まずは評価値グラフから、後手番がPonanzaです。これを負けると(比較的双方公平な条件のもとで)久しぶりにPonanzaは対人間で敗北ということになります。 評価値…

将棋倶楽部24に参戦してみた 3日目

今日はPonanzaが指した人類に指せない(相当指しづらい)一手を紹介します。 ・twostep(R2944)さん戦 若干後手のPonanzaが良さそうですが、先手が駒損で猛攻を仕掛けている場面です。ここでのPonanzaの一手は結構衝撃です。 Ponanzaの指し手は△85飛(!!!??)▲32…

将棋倶楽部24に参戦してみた 2日目

面白かったPonanzaの手の紹介をします。 ・satoko1985(R3107)さん戦 次に後手からの△55角という飛車銀両取りが見える所で Ponanzaの指し手は ▲22角△55角▲24飛(!!?)△88角成▲31角成(詰めろ)△71金▲21飛成 ・GOKIGENSAN(R2805)さん戦 ここからのPonanzaの指し手…

将棋倶楽部24に参戦してみた

2年ぶりに将棋倶楽部24にPonanzaを参戦させてみた。 Ponanza側の条件は以下のもので、特に問題がなければ来年の電王戦でそのまま使うものを使用する予定である。 秒読み18秒(入力時間のマージンの為) PCは来年の電王戦で叡王と戦うPCと同じもの 人間対策用…

王座戦2015 観戦記part Final

この間の王座戦の打ち上げで羽生さんと「国家間の戦争のかわりに将棋で決着つけることになったらどうしますか?もちろん負けたら占領されます」みたいな雑談をしてたら、「対戦相手と顔を見合わせ巧妙に千日手にします」って羽生さんは答えてた。 — 山本一成…

王座戦2015 観戦記part13

最後のオチはどうしても使いたかったんです。村山さんごめんなさい(T_T)

王座戦2015 観戦記part12

トップ論(?)とも言うべき内容です。勝ち続けることって大変なことですね。

王座戦2015 観戦記part11

そろそろこの観戦記も終盤に差し掛かってきました。この観戦記の連載が終わったら将棋倶楽部24に電王戦の本番マシンで参戦してみようと思っています。

王座戦2015 観戦記part10

人間とコンピュータについてです。ぜひこの対談記事も合わせて読んでみてください。

王座戦2015 観戦記part9

本譜▲71角も有力ですが▲53桂成とかあるのではないかと言われてました。

王座戦2015 観戦記part8

人間が将棋をどう考えているか。10年近くずっと考えてきたテーマの答えに近いものじゃないかなと思っています。

王座戦2015 観戦記part7

夏ごろに森下さんに誘われて、ツツカナの一丸さんと暑気払いしてました。とても楽しい飲み会でした!

王座戦2015 観戦記part6

本文に書いてあるとおり、△59角の場面では△39角▲38飛△37歩成(▲同金は△57角成がある)▲39飛△48と と一気に進む順ばかり控え室で研究しており、婉曲的な△59角が指された時、今まで研究が無駄になるので、ちょっぴり残念に思っていていました。

王座戦2015 観戦記part5

ゲラの段階で「藤井七冠時代の到来である」と書いたら、編集さんにマイルドな表現に直されてしまいました(笑)

王座戦2015 観戦記part4

挑戦者の佐藤天彦八段の心境を(自分で言うのもなんですが)うまく聞き出せたと思っています。王者と二番手の差なんて小さなものなんです。ただその小さな差がなかなか超えられないんです。

王座戦2015 観戦記part3

午前中のあたりですね。控室はまだ結構緩やかな感じでした。

王座戦2015 観戦記part2

第2譜です。羽生さんが道中の新幹線でほぼ2時間、かなりお話をしてくれたのは相当うれしいことでした。

王座戦2015 観戦記Part1

皆さんお久しぶりです。 一ヶ月ほど前に日経新聞さまで観戦記を連載させてもらったのですが、その観戦記を去年度に引き続き特別にブログへの掲載許可をもらいました\(^o^)/これから14日間に渡って掲載してきます。よろしくお願いします。

自殺の話

知り合いが少し前に自殺した。彼とはそこまで親しい関係ではなかったが、しかし隅に置けない仲というのが適切な表現だった。彼と一度だけお酒を飲んだのだが、そこでの会話のネタは「彼の仕事のブラックさ加減」と「彼がこれからする結婚式」の話だった。自…

王座戦最終局第12譜(今日も私は)

第12譜、最終譜です。タイトル戦を実行するのにはこんなに大変ということが今回本当にわかりました。このような機会をくださって、関係者のみなさまには本当に感謝しております。 第11譜はこちら 『脱線気味の話』 対局後の打ち上げで、羽生さんの隣に座って…

王座戦最終局第11譜(楽しむ)

第11譜です。本文中にある西遊会なのですが、なんと明日!岡山県倉敷市で開催するみたいです。詳細は西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) | TwitterこちらのTwitterアカウントへ、まだギリギリ間に合うみたいです。(2014/11/29 19:30現在) 前回は羽生さんがリス…

王座戦最終局第10譜(リスク)

第10譜です。伝説の▲91銀の場面です。この局面付近、控室も形勢判断がほとんどできてない状態で、Ponanzaもあまり正しく局面判断ができなてない感じでした。 第9譜はこちら 第11譜はこちら

王座戦最終局第9譜(嗅覚)

第9譜です。コンピュータと違う人間の能力について触れてます。本編にでている永瀬六段は電王戦FINAL出場棋士の一人ですよー。この辺り、永瀬六段が控室でまるで子供のように楽しそうに継ぎ盤を動かしていました。 第8譜はこちら 第10譜はこちら

王座戦最終局第8譜(確認する力)

第8譜です。強くなることはどういうことかが論じています。この議論は格闘ゲームで有名なウメハラさんの影響をものすごく受けているので、もし興味のある方がいたらこの本をどうぞー。Kindle版もありますよ。 勝ち続ける意志力 (小学館101新書) 作者: 梅原大…

王座戦最終局第7譜(ポテンシャル)

第7譜です。紙面の中でプロ棋士のレーティングについての考察をしている論文はYSSの作者山下宏さんが書いたもので、このページからダウンロードできます。 観戦記のこの回ははっきり形勢判断をするために、遠山五段にかなり長い時間付き合ってもらいました。…

王座戦最終局第6譜(素潜り対決)

第6譜です。形勢は長い長い均衡の末に羽生王座が有利になってきました。悪形だった▲26銀や▲25桂がみごとに捌けてしまいました。正直このまま豊島七段が押し切るのかと思っていたのでかなりびっくりしていたことを覚えています。やはりこの将棋封じ手にして二…

王座戦最終局第5譜(将棋の深さ)

第5譜です。とうとう後手は振り飛車(?)にすることに成功しました。観戦記ではここまで比較的さらっと進んでいるのですが、実際は対局開始から12時間近くかかって辿り着いてます。実に色々分岐点はありました。そういう大変さをもっともっと観戦記の中で伝え…

王座戦最終局第4譜(羽生の上達法)

第4譜です。解説では触れてませんが、現代将棋っぽい視点でいうと最近▲24歩+△22歩みたいな飛車先の歩が凹んだ形が最近の将棋で増えてきた様に見えます。(もちろんコンピュータ将棋でも)この形は後手からみてそれほどいい形ではないですが、思われていたより…

王座戦最終局第3譜(コンピュータの影響)

第3譜です。序盤は羽生さんはゆったりとした感じで指していたのですが、この辺りから真剣な眼差しになってきたように見えました。控室では▲76歩をいつのタイミングで取ればいいのかをずっと話してました。 第2譜はこちら 第4譜はこちら

王座戦最終局第2譜(新しい横歩取り)

王座戦第2譜です。この将棋はプロ将棋の横歩取りの最先端で私はまったくこの形を知らなかったのですが、当日解説の遠山五段が二時間くらいかけて丁寧に教えてくれました。香川女流王将が早くから控室にきていたのが印象的でした。(当日は確か女流王将を防衛…

王座戦最終局第1譜(神に挑む少年)

第62期将棋王座戦最終局の観戦記を私が光栄にも書かせていただきました。日経新聞に載った記事をWEBにも上げたいとお願いした所、今回だけは特別にこのブログに載せても良いとのことでした。お言葉に甘えて今日から12日間連続で観戦記を載せたいと思います。…

クラウドファンディング、今回は諦めます。

11月3日(月・祝)に電王トーナメントがあり、新進気鋭のプログラムAWAKEが優勝しました。Ponanzaは残念ながら準優勝でした。 以前記事に書いたように、今回の電王トーナメントで優勝したら羽生名人と戦うためのクラウドファンディングをやるつもりでした。 羽…

羽生善治名人と戦いたい

皆さんお久しぶりです。Ponanza作者山本一成です。ブログを更新しよう、更新しようと思いつつ、半年くらいサボってました。 第四回電王戦、団体戦最後ということで電王戦Finalが発表されました。開催は2015年3月から4月ということです。今回も選りすぐりのプ…

医は仁術なり

今日たまたま東京駅にある大きな本屋さんに行きました。大体、私はこういう時はすぐコンピュータの書籍にいくんですけど、今日はたまたま隣の医療の本棚に行きました。今の時代だと膨大なコンピュータの書籍があるんですけど、もちろん医学書もものすごく膨…

続・バイナリ畑と将棋の神様

前回の記事を書いていて思ったのだけれども、人生30年近く生きてきてようやく自分の好きな物語がわかってきた。才能の開花する物語が好きなんだ。モヤモヤした人が、日々うまくいかない人が、壁にぶつかっている人が、突破してその力を吐き出す物語が好きな…

バイナリ畑と将棋の神様

今日「バイナリ畑につかまえて」の編集者の方に会いました。私は「バイナリ畑で捕まえて」の作品でコンピュータ将棋のことを描いた「人類は投了しました」がすごい好きなのですが、編集の人になんでこれが好きなのですかと言われて、困ってしまった。なんで…

バックギャモンに学ぶコンピュータとのつきあいかた

皆さんバックギャモンというゲームをご存知だろうか?バックギャモンとは大雑把に言えば、とてつもなく奥深いすごろくのようなゲームだ。ちなみに私にとってボードゲームで将棋の次に頑張った言えるゲームだ。加えて私のバックギャモンの師匠はポーカプレイ…

続・コンピュータとラッダイト運動

前回の記事をアップした後、Twitter上で「山本はプログラマだからそういう意見が言えるのだろう」「変化を受け入れろというのは強者の意見ではないのか」という趣旨の発言を見た。確かにそういう一面があることを私は受け止める必要があるだろうが、ここでは…

電王戦最終局 屋敷九段とPonanzaの自戦記(後半)

前回の記事の最後にFail Lowという言葉がでました。コンピュータ将棋はある局面を探索するときに、評価値をある程度予想して、その予想を元に探索をします。予想値の下限をアルファ、予想値の上限をベータといいます。よく聞くアルファベータ探索のアルファ…

電王戦最終局 屋敷九段とPonanzaの自戦記(前半)

屋敷九段とPonanzaの電王戦最終局が2014/4/12にあった。場所は将棋の総本山、将棋連盟。屋敷九段はどのようなコンピュータ対策をしてきたのだろうか?Ponanzaはどういう序盤展開に持ち込まれるのだろうか?色々な不安が錯綜したが、もはや作者としてはできる…

Ponanza思考ログ

Ponanzaの思考ログを公開します。4万行以上あるので、正規表現で一部のログ(具体的には/^<1:info nodes/)を抜いてます。ログを追うと電王手くんとの通信に少しだけエラーがあったみたいです。このプロトコルの詳細が気になる方はこちらへ 追記 YSSの山下さ…

第3回電王戦最終戦 屋敷九段とPonanzaの見どころ

長かったこの5週間もついに明日で終わる。棋士とコンピュータが全力で闘う第3回電王戦はついに明日最終局を迎える。明日の対局の前に二人(?)の指し手の中から私が気に入っているものを挙げていこう。 屋敷九段の指し手の中で、私がもっとも気に入っている…

コンピュータとラッダイト運動

皆さん、ラッダイト運動というのをご存じだろうか。ラッダイト運動というのは、1810年代にイギリス中・北部の織物工業地帯に起こった機械破壊運動というものです。産業革命時の効率的な機械の発明でいままで手作業で行われていた仕事が激減、当時の不況下と…

野生の電王手くん

クマ将棋作者さんが野生の電王手くんを作ったようです。すごい(*´ω`*) ミニ電王手君を自作してみた、半日で再生回数2000突破。過去最高の伸びかも。http://t.co/HCslQZwAIh— GouKoutaki (@gou_koutaki) April 9, 2014

電王戦第五局が始まるまでに決めておかないといけないこと

今週土曜日(2014/4/12)に第3回電王戦第5局が始まる。プログラマは事前にプログラムを提出しており、もうできることは何もないのだが。まだ決めてなければならないことがひとつある、いつ投了するかということだ。 電王戦で、コンピュータ側が負けたのは合…

マルチコアは皆さんが思っているようなマルチコアか?

コンピュータ将棋を理解する上で、大事なことの一つにマルチコアというのがあります。皆さんのお手元のPCや最近ではスマホも当たり前のようにマルチコアになってきています。ところで皆さんがマルチコアと言っているものはどんなものなんでしょうか? CPUと…